非アルコール性脂肪性肝炎の検査方法とは

肝臓は「沈黙の臓器」といわれています。再生能力が高く、多少の損傷は物ともしないで働き続けます。そのため自覚症状が出たときは、すでに病状がかなり悪化しているとみられます。

 

肝機能は主に、ALT(GPT)とAST(GOT)の2項目で判定されます。この酵素はアミノ酸の代謝を司る酵素で、主に肝臓に多く含まれます。肝臓の細胞が破壊されると、血液中に漏れ出てきます。

 

肝機能検査として、検診や人間ドックでは必ずと言ってよいほど、検査される重要な項目です。

 

また健康診断でメタボリック・シンドロームと診断された人のほとんどが脂肪肝になっていると思われます。検査値の警告を無視し、同じ生活習慣を続けると、次はALT、AST共に異常域に入ることになります。

 

もしASTのほうが大きくなったら非アルコール性脂肪性肝炎の疑いが強まります。非アルコール性脂肪性肝炎の場合、血液検査での数値がはっきり表れないこともあります。そのような時には「肝生検」を行うこともあります。

 

血液検査は間接的に肝臓を調べる検査ですが「肝生検」は、直接肝臓の組織を採取して検査するので、肝臓病の確実な診断方法です。

 

検査方法は、まず皮膚と肝臓表面に局部麻酔をして、超音波装置で位置を確認しながら、腹部から細い針を肝臓まで刺して、わずかな肝臓の組織を採取します。

 

採取された組織は病理検査に回され、顕微鏡で詳しく調べられます。肝生検の検査にかかる時間は30分程度ですが、検査の後の出血などの管理をするため、通常1日入院することになります。